BN体操普及協会

ひざ痛の予防・改善のためのBN体操

ひざ痛は、ある年齢以上から頻発します。  原因は、ふたつあります。  ひねり動作の不足、脚の筋力の衰えのふたつです。

ひねり動作の不足については、動作の退化という概念が関係します。   これは動作をコントロールしている脳の機能の低下ということです。  動作の退化は、脳にとってもっとも複雑でコントロールの難しい動作で起こり易いのです。 それがひねり動作なのです。 ひねり動作というのは、複数の筋肉を複雑に組み合わせて、これらが連携し合って動くよう指示を出してやらなければスムーズに動かないのです。

ひねり動作に関連した脳機能の低下は、18才をピークに始まります。 18才をピークに歩き方に、ひねり動作の要素が徐々に減ってくるのです。

ひざ周りの筋肉が、ひねり動作でしっかり働くと、それらの筋肉が、歩くときの荷重衝撃をしっかり支えてくれます。  ひざ関節への衝撃は軽減されます。  しかしひねり動作が少ない歩き方では、着地の時点で、内転筋、外転筋がゆるんだまま着地するので、ひざ関節への衝撃が大きくなってしまいます。  このため、ひざ痛を起こしやすくなります。  つまり、ひねり動作が少ない歩き方、けり足の弱い歩き方で無理に長距離歩くと、ひざ痛を起こす危険が大きくなります。

また、ひねり動作が弱くなると、太もも内転筋が弱りやすくなります。 内転筋が弱ってくると、ひざ周りの関節が外に湾曲してO脚になってきます。  O脚になると、ひざの関節周りの骨組みが変形して、軟骨が磨り減る原因になります。

ということで、ひざ痛予防のためには、歩く動作に関連した体の各部分のひねりの動作トレーニングを行います。  トレーニング効果が出るとともに、ひねりの効いた歩き方が戻ってきます。 部分ごとにしっかりひねり動作などの本来の動きを再学習させると、自然に歩き方が本来の姿に戻ってくるのです。

筋力の衰えについては、20歳の人と、60歳の人で比べると、足の筋力は、半分になるといわれています。  体幹は、20%低下、腕や肩は30%低下するのに比べて脚の筋力はその低下が極端です。

脚の筋力が低下すると、歩くたびに生じるひざ周りの荷重衝撃を支えきれなくなり、一番衝撃に弱い、腱(筋肉と骨とのつなぎの部分)に傷害、炎症が発生するのです。

脚の筋力は、太もも前面に筋力低下だけが注目されがちですが、ひねり動作を生み出す、内転筋、外転筋の筋力も問題となります。  また、ひざ下前面は、歩き動作で大変重要な働きをするので、この筋肉についても、筋力強化が欠かせません。

本プログラムには、脚の筋力強化、脚を中心としたひねり動作のトレーニング、軟骨再生ドリル、筋肉や腱をほぐすマッサージなどが組み込まれています。

ひざ痛の予防・改善のプログラム(PDFダウンロード) 



↑ PAGE TOP

inserted by FC2 system